2025/2/13~15に米国サンフランシスコで開催されたASCO GUで、ペプチドリームの自社プログラムであるCA9プログラムの発表が行われました。
ASCO GUとは、世界最大の臨床分野のがんの学会であるASCO(米国臨床腫瘍学会)の中でも泌尿器や生殖器に特化した分科会です。2/15にCA9プログラムの対象疾患である腎細胞がんのセッションが行われ、PD-32766Dのフェーズ0試験のポスター発表が行われました。
この試験は、淡明細胞型腎細胞がんの患者さんを対象にしたPD-32766D(=診断薬)のPETイメージングの試験で、国立がん研究センターで実施されました(特定臨床研究の詳細はこちら)。
患者さんにPD-32766Dを投与すると、短時間で病変部位への明瞭な蓄積を確認することができ、これまでご説明してきたRI-PDCの特徴がまさに反映された結果となりました。明瞭なPET-CTの結果に足をとめる学会参加者も散見され、本特定臨床研究の結果だけでなく、今後の治療薬(治療用核種であるAc-225を使ったPD-32766T)の開発可能性に関しても活発な議論がされました。
PD-32766は自社創薬で進めているRI-PDCとしてもっとも開発が進んでいるプログラムです。2022年の放射性医薬品事業の取得以降本格的に研究を進め、2023/11に開発候補化合物を同定、昨年の正味1年足らずでフェーズ0試験を完了しました。今後の進捗があり次第、またお知らせさせていただきます。
こちらもご覧ください
2024/4/26 PD-32766の臨床研究を開始します
2024/6/4 PD-32766の臨床研究を開始しました