昨日、2024年12月期 Q3決算を開示しました(リンク)。
主なトピックは以下の通りです。
1.2024年12月期Q3業績について
売上収益は416億円、営業利益は245億円となり、売上収益の内訳としては、創薬開発事業が301億円、放射性医薬品事業が117億円です。創薬開発事業において3Qの売上の内訳の主なものは7/30に発表したNovartis社とのPDCプログラムのマイルストーンフィー受領(リンク)、8/8に発表したポーラ化成工業との共同研究におけるリードクライテリア達成(リンク)です。
2. 2024年8月以降の主な進捗について
(A) 放射性医薬品領域
- Curium社とのPSMA-I&Tに関する提携(2024/10)
- 64Cu-PD-32766の淡明細胞型腎細胞がん患者さんを対象とした第0相試験において患者登録を完了(2024/10)
- PDRファーマ:アミヴィッドの適応拡大(2024/9)
- PDRファーマ:2つの医療DXシステムの販売開始(2024/9)
- PDRファーマ:AMYclzニューロの管理医療機器の認証取得(2024/11)
- PDRファーマ:テクネピロリン酸の剤型追加(2024/8)
(B) Non-RI領域
- PA-001のフェーズ1試験開始(2024/10)
- ペプチグロースによるFGF2代替ペプチド(PG-011)の販売開始(2024/10)
3.今後の見通し
今後期待されるカタリストとしては
(A) 放射性医薬品領域
- 225Ac/68Ga-GPC3のフェーズ1試験開始
- 225Ac/64Cu-CA9のフェーズ0試験結果
- Novartis社との提携プログラムのフェーズ1試験開始
- 新たなRI-PDCプログラムでの臨床候補化合物の同定
(B) Non-RI領域
- GhRアンタゴニスト(AZP-3813)のフェーズ2試験入り
- Myostatin阻害薬の肥満動物モデルでのデータ取得
です。8月の中間決算の説明会でお伝えしていた通り、海外で開発が進んでいる製品の提携が実施できたこと、が非常に大きな進捗で、RI領域のパイプラインを増強することができました。また、自社RI-PDCプログラムである64Cu-PD-32766の開発が順調に進んでいることも非常にいいニュースです。
通期予想については変更ありません。提携について、ペプチドリームはいつも20~30の案件を同時並行で交渉しており、1年~1年半くらいで契約締結までもっていくという時間軸で進めています。今年は4月のNovartis社との提携が想定よりも大きくなったこともあり、来期をみすえつつ、相手側のニーズ(たとえば、年内予算でディールをクローズしたいというニーズが相手先にあるという場合もあります)も勘案しながら交渉を進めています。このように提携協議については戦略的に進めています。
来月、12/12にR&D Dayを開催します。研究開発の進捗について発表させていただきます。発表内容(音声・資料)はウェブで公開させていただきます。

ペプチドリーム広報の沖本です
生命工学系の大学院を卒業後、出版社、証券会社をへて2020年にペプチドリームに入社しました。わかりやすくリリース内容や技術内容をお伝えしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。