Lilly社のアルツハイマー病治療薬であるドナネマブが2024/9/24に日本での承認を取得しました。適応は「アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症の進行抑制」ということです。アミロイドβプラークを標的とする薬としてはエーザイのレカネマブに続いて2剤目となります。(Lilly社プレスリリース)
ドナネマブの特徴として、投与中にアミロイドβプラークの除去が確認された場合は、その時点で本剤の投与を完了することとなっています。(アミロイドβプラークの除去が確認されない場合であっても、本剤の投与は原則として最長18ヵ月で完了することとなっています。)
PDRファーマのPETイメージング剤であるアミヴィッドは、脳内のアミロイドβプラークを可視化することができます。
アミヴィッドはドナネマブの承認に先立ち、2024/8/29に適応拡大が承認され、従来のアルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化に加え、抗アミロイドベータ抗体薬投与後の脳内アミロイドベータプラークの可視化も適応範囲となりました。
今後ますます、アルツハイマー型認知症の患者さんの治療の選択・治療の経過確認などにアミヴィッドが活用されていけばと思っています。
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2024/9/3 アミヴィッド静注の適応拡大が承認されました