アミロイドPETイメージング製剤であるアミヴィッド静注が、エーザイのアルツハイマー病治療薬であるレカネマブの保険適用日に合わせて保険適用されることになりました。
PETイメージング剤は
- 市販の放射性医薬品を医療機関が製薬会社から購入する(デリバリー)
- 医療機器である合成装置を用いて医療機関内で製造する(院内製造)
の2つの場合が存在します。
がんのPET検査で使用されるFDGを例に取ると、
- 医療機関内で合成及び注入した場合
- 製薬会社から医薬品を購入した場合
にかかる費用はいずれも画像診断の所定点数に含まれ、FDGは保険償還価格を定めない使用医薬品となっています。
今回、アミヴィッド静注も画像診断の所定点数に含まれるものとして「保険償還価格を定めない使用医薬品」に加わりました。
つまり、薬価は定められず、画像診断の診療報酬の一部に含まれるとご理解いただけたらと思います。
アミロイドPETイメージング製剤を用いたPET診断については、レカネマブの最適使用推進ガイドラインに沿って、アルツハイマー病による軽度認知障害又は軽度の認知症が疑われる患者等に対し、レカネマブの投与の要否を判断する目的でアミロイドβ病理を示唆する所見を確認する場合に、FDGを用いた場合+乳幼児加算+乳房用PET撮影を合算した点数が患者1人につき1回に限り算定されるということです。
今般のレカネマブの承認により、アルツハイマー型認知症の治療の選択肢が増えることが期待されます。レカネマブの投与を、脳内のアミロイドの可視化という点かから支援し、患者さんやご家族に貢献していけたらと思っています。

ペプチドリーム広報の沖本です
生命工学系の大学院を卒業後、出版社、証券会社をへて昨年よりペプチドリームに入社しました。わかりやすくリリース内容や技術内容をお伝えしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。