2026/4のブログで取り上げた、原子力委員会の「放射性医薬品の開発・製造・利用の促進及びそのサプライチェーン強化に関する専門部会」ですが、その後定期的な会合が開催されています。
ペプチドリームグループは放射性医薬品を5つのコア領域の1つとして位置づけ、PDRファーマは国内で医薬品の製造販売を行っています。この専門部会の議論については興味深くウォッチさせていただいています。
7/28に開催された第3回の部会では 放射性医薬品由来の廃棄物に関する新たなルールやMo-99の安定供給に向けた今後の取組の方向性について、活発な議論が行われたということです。
RI由来廃棄物について
PET4核種を除き、一旦RIが付着した廃棄物はすべて医療用放射性汚染物として特別な処理をすることが求められており、医療機関の負担が大きい
→一定期間経過後には放射能が十分に低下することが確実なものについては、PET4核種と同様に通常の医療廃棄物として処理できる仕組みを導入することを検討する
放射性排液の排水は放射性同位元素の濃度を基準限度以下にする必要がある。貯留槽や希釈槽での処理が必要となるため医療機関の負担が大きい
→病院全体の一般排水と混ざることで総排水で希釈されるケースを考慮に入れる
Mo-99安定供給について
現在、海外の99Mo供給者は原子炉の稼働スケジュールを調整し、供給の空白を生まないように取り組んでいるということです。また、新たな原子炉の建設も進んでいるということです。
一方で、さまざまな核種について、国内製造基盤を拡充するための議論が進められています。
7/24のブログで取り上げた通り、放射性医薬品は創薬・先端医療を強化していくという政府の方針の中で具体的内容として取り上げられました。
国内における放射性医薬品の使用拡大に向けて、安定供給・原料RI確保・医療体制の充実等、さまざまな側面からの議論が進んでいくことを期待しています。