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2024.10.10

PG-011の発売を開始しました

ペプチグロースより、11番目の製品となるPG-011(FGF2代替ペプチド)の販売が開始されました(リンク)。

再生医療・細胞治療等製品の製造に使用される、成長因子・サイトカイン等は細胞の増殖や分化に作用しますが、動物由来であり、製造ロット間差や、不純物の混入などによる安全性上や品質の安定性上の懸念があります。ペプチグロースは三菱商事とペプチドリームの合弁会社として2020年に設立され、それらの課題を解決し再生医療・細胞治療の更なる普及・拡大に貢献することを目指しています。

FGF2は細胞の増殖や神経の分化にかかわる増殖因子で、FGFRという受容体に結合します。PG-011はFGF2と同様にFGFRに結合する環状ペプチドで、PDPSを活用して創製されました。ヒト間葉系肝細胞やヒトiPS細胞を用いた実験で、FGF2と同様の増殖活性を持つことが確かめられました。

また、PG-011はFGF2と比較して優れた安定性を持ちます。FGF2は安定性が低く、培養しているうちに活性を失うことが知られています。安定性を調べた実験ではFGF2が4日間の培養で6割以上活性を失っているのに対して、PG-011はほとんど活性が維持されていました。安定性が高まると培地の交換頻度を減らしたり、使用濃度を減らしたりすることによりコストや作業を低減できる可能性があります。

さらに、このPG-011は、再生医療分野に加え、培養肉製造分野への活用の期待もあります。FGF2は培養肉製造における主要な細胞増殖因子の一つです。ウシ筋衛星細胞を用いた増殖実験でも有望な結果が得られました。

今後さまざまな領域でPG-011が活用されることを期待しています。

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