本日、2024/12期 Q2決算を開示しました。
決算短信 決算説明会資料主なトピックは以下のとおりです。
1.2024年12月期Q2業績について
売上収益は361億円、営業利益は246億円となり、売上収益の内訳としては、創薬開発事業が284億円、放射性医薬品事業が76億円となりました。創薬開発事業においては2024/4/30に発表したNovartis社との提携拡大が主な内訳です。なお、Novartis社との提携の契約一時金(約282億円)は、6/13に効力発生し、2024/6末時点では入金されておらず、BS上は営業債権の項目に計上されています。
今期の売上予想は2024/5に上方修正した通り、450億円です。そのうち、創薬開発事業の売上は296~333億円、放射性医薬品事業の売上は154~162億円を想定しています。下期の予想の内訳は新規契約が~24億円、マイルストーンが~25億円(うち、Novartis社が約11億円)ということで、非常に保守的な計画となっています。
2. 2024年2月以降の主な進捗について
2024/2に実施した前期の決算発表以降の主な進捗は以下の通りです。
(A) 放射性医薬品領域 (決算説明会資料:11ページ)
- Novartis社との提携拡大(2024/4)
- PET診断薬・アミヴィッドの薬価適用(2024/5)
- リンクメッド社と協業を進める64Cu-ATSMのフェーズ3試験が開始(2024/6)
- 自社CA9プログラムのフェーズ0試験が開始(2024/6)
- PDRファーマの新経営体制スタート(2024/7)
(B) Non-RI領域 (決算説明会資料:15ページ)
- Amolyt社が実施するAZP-3813のフェーズ1試験が完了、その結果がECEで発表(2024/5)
- Merckで2つめとなる、PDPS技術ライセンスによる新たなフェーズ1試験が開始(2024/6)
- ペプチエイドで開発を進めるPA-001が米国からIND承認を取得(2024/7)
- ポーラ化成と進める共同研究開発プログラムで2つめのリードクライテリアを達成(2024/8)
3.今後の見通し
今後期待されるイベントとしては以下のようなものがあります。
(A) 放射性医薬品領域 (決算説明会資料:13ページ)
- 225Ac/68Ga-GPC3のフェーズ1試験開始
- 225Ac/64Cu-CA9のフェーズ0試験結果
- 提携プログラムの臨床試験入り
- 後期開発品/海外上市品の導入
(B) Non-RI領域 (決算説明会資料:17ページ)
- GhRアンタゴニスト(AZP-3813)のフェーズ2試験入り
- PA-001のフェーズ1試験開始
- Myostatin阻害薬の開発候補化合物選定
- KIT阻害薬(MOD-B)の提携
本日決算説明会を行っている最中に地震が起きました。まだ詳しい状況はわかりませんが、状況が早く落ち着くことを祈っております。