みなさま、こんにちは。
本日、アミヴィッド静注Ⓡの薬価が収載されました。
プレスリリースはこちらからアミヴィッド静注Ⓡは、昨年8月にアルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化に関する効能追加の承認を取得し、12月に保険適用されました。昨年9月に承認されたエーザイのアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の投与の要否を判断する目的で、アミロイドベータが脳内に蓄積しているかを確認する目的で使用されています。
このように、昨年からアミヴィッド静注Ⓡは保険適用されていたのですが、これまではアミロイドPETイメージングという医療行為に対する診療報酬に含まれていました。来月以降、アミロイドPETイメージングはPET撮像の技術料と薬剤費に分離され、アミヴィッド静注Ⓡには薬価(184,203円)が設定されます。
今回の薬価の設定の際には有用性加算が10%適用されました。その背景には①アミロイドベータプラークを可視化する薬剤は既収載品にはないこと、②フレキシブルドーズという他の放射性医薬品とは異なる仕組みがあることなどがあります。
フレシキブルドーズとは:放射性医薬品は、時間経過とともに放射能が減衰するため、あらかじめ決まった濃度・量で製造すると決まった時刻で使用しなければなりません。フレキシブルドーズ製剤であるアミヴィッド静注Ⓡは、患者さんの検査の予定時刻に合わせて薬液の量を調整して届けます。
レカネマブという治療薬の登場により、認知症の診療は新たな時代を迎えました。その投与に際し脳内にアミロイドベータが蓄積しているかを画像で確認することができるPET検査は投与の判断などで大きな役割を担います。ペプチドリームグループでは、アミヴィッド静注Ⓡを通じて認知症に苦しむ患者さんやご家族に貢献してきたいと思っています。