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2023.12.29

2023年を振り返って

みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。今年も1年間ペプチドリームを応援下さりありがとうございました。

2023/12/26にペプチドリームの戦略的提携先であるRayzeBio社に対し、BMS社が公開買付けを実施することが発表されました。買付け価格は1株あたり62.5ドルと、その直前の取引日である12/22に対して114%のプレミアムを付けての提案です。今年NasdaqにIPOを果たしたヘルスケア領域のベンチャーの中では現時点で公募価格からの値上がりがもっとも高い企業となりました。

BMS社としては、放射性医薬品、特にアクチニウムを用いた放射性医薬品を現状のがんのフランチャイズに加えたいというのが大きな狙いで、BMS社のCEOであるChrisさんは「放射性医薬品の登場によりすでにがん治療は大きく変わっており、RayzeBio社はこの新たなモダリティのパイオニアである」と述べています。

ペプチドリームとしては、今回の件はプレスリリースでもコメントさせて頂いた通り、メガファーマが放射性医薬品を新しいモダリティとして位置づけ、非常に高い関心を持っていることを示していると考えています。

RayzeBio社のパイプラインであるRYZ801はペプチドリームとRayzeBio社の戦略的提携から生まれたものであり、グリピカン3を標的としたペプチドとアクチニウムを結合させたRI-PDCで、肝細胞がんを対象としています。RYZ801はIND申請のための試験を進めており、来年前半にIND申請を行う見通しとなっています。

放射性医薬品は放射性物質を用いた高い治療効果が特徴ですが、そこにはがん細胞へ特異的に放射性物質を運ぶデリバリー技術が不可欠です。ペプチドはその役割を果たす理想的な性質を持っているとペプチドリームは考えており、ペプチド技術のプラットフォームと放射性医薬品のプラットフォームを両方を持っているという独自の特徴を活かし、標的型放射性医薬品の今後のさらなる進展に貢献していきたいと考えています。

来年進捗が期待できるイベントとしては

  • RYZ801(RayzeBio社との提携):IND申請
  • PD-32766(自社プログラム):フェーズ0試験の開始
  • 64Cu-ATSM(LinqMed社との提携):フェーズ1試験の完了

などのRI領域の進捗に加え

  • AZP-3813(Amolyt社):フェーズ1試験の完了
  • Myostatin阻害剤(自社プログラム):臨床候補化合物の選定

などを想定しています。

また、Amyvidが保険適用となり、レカネマブの投与の要否を判断する目的での使用が本格化することが期待できます。

さらに、新規の提携についても今年同様、積極的に進めていきたいと考えています。

来年も事業開発・研究開発を推進していき、また進捗をご報告したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


今月実施された社内のタウンホールミーティングに車いすラグビーの田邉選手、羽賀選手、月村選手が来てくださいました。「International Wheelchair Rugby Cup Paris 2023」(フランス・パリ開催)の銅メダルを首からかけさせていただきました。

ペプチドリーム広報の沖本です

生命工学系の大学院を卒業後、出版社、証券会社をへて昨年よりペプチドリームに入社しました。わかりやすくリリース内容や技術内容をお伝えしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

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