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2023.09.05

PG-007の販売開始/オリヅルセラピューティクスとの提携/培養肉への応用について

みなさまこんにちは。

ペプチドリームの関連会社であるペプチグロースで9月末頃以降、新製品としてPG-007の販売を開始します。

PG-007とは

PG-007はVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と同様に、VEGFR2受容体に結合し、ダイマー化を誘導する機能を持ちます。その結果、内皮細胞の増殖や分化を促進することが期待されます。心筋細胞やiPS細胞から誘導される造血幹細胞などを用いた再生医療・細胞医療において応用できることを想定しています。

ペプチグロースの製品の一覧は以下のとおりです。

製品名 発売時期 製品の説明
PG-001 2021/7 HGF代替ペプチド(c-Metアゴニスト)
PG-002 2021/11 TGFβ1阻害ペプチド
PG-003 2022/3

BDNF代替ペプチド(TrkBアゴニスト)

PG-004 2022/6 Noggin-likeペプチド(BMP4,7阻害ペプチド)
PG-005 2022/12 BMP7選択的阻害ペプチド
PG-006 2022/12 BMP4選択的阻害ペプチド
PG-007 2023/9 VEGF代替ペプチド(VEGFR2アゴニスト)

ペプチグロースでは「成長因子代替ペプチド」を開発・販売しています。

細胞の分化や増殖には生体内に存在する成長因子・サイトカインなどの成分が関与しており、再生医療・細胞治療等製品の製造の際にも動物由来のこれらの成分が使用されています。これらの成長因子・サイトカインと同様の機能を持つペプチドを開発することにより

化学合成が可能(成長因子・サイトカインは細胞や大腸菌を用いて製造)であるため

  • 製造ロット間の品質の安定化
  • 動物由来成分の混入が無く、安全上の懸念が少ない

という点が期待できます。

オリヅルセラピューティクスとの提携について

また、ペプチグロースは2023/8にオリヅルセラピューティクスとの提携を発表しました。

オリヅルセラピューティクスは2021年4月に京都大学イノベーションキャピタル株式会社によって設立された再生医療等製品の開発などを行う会社です。ペプチグロースとオリヅルセラピューティクスは協働して新たな成長因子代替ペプチドを創出することを目指しています。

培養肉への成長因子代替ペプチドの応用について

2023/8に実施した2023/12期第2四半期決算説明会の中で、ペプチグロースが培養肉領域への展開も視野に入れていることを説明しました。

培養肉は代替肉の一種であり、肉からとった細胞を培養して増やすことによって作られるお肉のことです。環境負荷の軽減・衛生管理などの点から近年注目され、研究開発が進められています。

販売が許可されている培養肉も海外にごく一部存在します。

培養肉の増殖についても動物由来の成分が使用されているということで、成長因子代替ペプチドは培養肉の開発企業からも注目されています。これまでに2社とフィージビリティスタディーを含めた具体的な提携の枠組みを協議しています。

ペプチグロースは三菱商事との合弁会社として2020/3に設立されて以来、順調に製品開発を進め販売を行っています。再生医療や培養肉の産業分野の進展に寄与しながら事業の拡大をはかっていけることを期待しています。

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