みなさま、こんにちは。IR広報部の沖本です。
本日、モジュラス社との戦略的提携プログラムから一つ目の開発候補化合物を選定したことをお知らせしました。モジュラスとは2017年6月に戦略的提携を実施し、ペプチドリームのPDPS技術と、モジュラスが持つ計算機化学技術・ケイパビリティを組み合わせることで革新的な低分子医薬品を産み出すことをめざしています。
今回、以前からご紹介しているKITプログラムで開発候補化合物を選定しました。
KITとは、マスト細胞の表面に発現しており、マスト細胞が引き起こすアレルギー反応に関与すると考えられています。
今般、両社の共同研究によりKITに対して非常に高い選択性を持つ低分子化合物を同定しました。今後、この化合物の臨床入りにむけたIND準備試験をモジュラスが進めていきます。
また、パートナリング活動についてもモジュラスが精力的に進めています。
改めて、モジュラスとの提携のコンセプトについてご説明します。
- モジュラスが関心のあるターゲットに対してペプチドリームがPDPSをもちいてヒットペプチドを同定
- 両社でターゲットとペプチドが結合した状態での三次元の構造を解析
- その情報をもとにモジュラスがシミュレーションを行い、低分子化合物を発見
- 最適化を実施し開発候補化合物を選定
両社がそれぞれの強みを活かして実施する共同研究から今回初めて開発候補化合物が選定されたということで、このような創薬のアプローチのコンセプトが証明されたと考えており、この取り組みからさらに新しい薬も生み出していけることに期待が高まります。
モジュラス社のパイプラインがこちら